私は無類の紅茶好きです。
紅茶を戴くときには紅茶のそのままの香りを楽しんでいることが多いのですが、10年くらい前までは天然香料や自然な方法で香り付けをされたフレーバーティーも購入し、その香りとお茶を愉しむこともよくありました。
この世にはたくさんのフレーバーティーというものが存在します。一番有名なのはベルガモットで香り付けをするアールグレイティーでしょうか?あとは、松葉の煙でいぶした、正露丸の香りとよく言われるラプサンスーチョン(正山小種)ですね。
高品質の茶葉あるいは元々香りが強めの茶葉に対してはその香りを損なう、あるいは紅茶の香りとフレーバーが喧嘩をしてしまうと考えて香り付けを行わないことが多いようです。そのため、本当に高品質の茶葉にはフレーバーティーは少なく、逆にフレーバーティーはセイロンなどあまり香りが無い茶葉で作られることが多いという話を聞きます。
ですが、高級な茶葉に対して香り付けをして、高級なフレーバーティーを愉しみたい方もおられます。高級な紅茶のそのままの香りも良いけど、やっぱりアールグレイやジャスミンティーは好き!というお気持ちも、とても解ります。
中国では、あの孔子も、集中力の維持やリラックス効果などを求めて様々なの香りのお茶を愉しんでいたと言われていますし、美味しいお茶のそのままの香りだけでなく、気分転換に別の香りを楽しみたい時もあるものです。
というわけで今回は、紅茶への香り付けについてご説明してまいります。
まず、紅茶の香り付けの方法には3種類があります。
1.フルーツや果皮など自然素材を茶葉にブレンド
2.フレーバーティー
3.センテッドティー
今日はそれぞれの概要をご説明させていただき、詳細を後日アップとさせていただきます。
1.フルーツや果皮など自然素材を茶葉にブレンド
果肉や果皮、花びらなどを茶葉に適宜混ぜて紅茶を淹れます。
例えばアップルやマンゴー、パイン、イチゴなどのドライフルーツ、生の果実、レモンやベルガモットやオレンジの果皮などがありますね。
マリーゴールドや矢車菊の花びらなどは見た目も華やかになります。
この自然素材をそのままブレンドする方法は、香りがあまりないことが多いのですが、一番自然な状態のお茶を愉しめます。
フルーツや果皮の味や風味があります。
2.フレーバーティー
茶葉に直接香料を付ける方法です。
一般的な方法としては、合成香料や天然香料などを安全な揮発性有機溶剤で希釈し、それを茶葉に拭き付けてから有機溶剤を揮発させるといった形です。格安のフレーバーティーは合成香料やアロマテラピーには使用しないような質(完全蒸留ではない精油など)の天然香料を使っています。センテッドティーに比べて比較的短時間で完成します。
また、香りが強すぎるものの中には、香りの入った極小カプセルが茶葉と一緒に入っている場合があります。
3.センテッドティー
茶葉は周囲の香りを吸い込みやすい性質があります。
フレーバーティーのように香りを直接茶葉に拭き付けるのではなく、香りがするもの(香料、香りのする煙、花など)と茶葉を同じ空間にしばらく放置し、茶葉が香りを吸い込むのを待ちます。
とても時間がかかる方法もあれば、やや短時間で行う方法もあります。
続く
サクララヴニールからのお願いとご容赦いただきたいことm(_ _)m
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追伸
ちなみに私が好きなのはダージリン系のファーストフラッシュ(春摘み)で、農園で言うとキャッスルトン農園やマーガレッツホープ農園、グームティ農園が割と好きな農園です。昔はオータムナル(秋摘み)がセカンドフラッシュ(夏摘み)よりも好きだったのですが、最近になって軽い夏摘みも増えてきたので夏摘みも好んでいただいております。